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和太鼓

和太鼓の耐用年数について【太鼓の寿命を延ばす方法】

「太鼓っていつまで使えるの?お寺とかでものすごい古い太鼓とか見たことあるけど、使えるの?長く太鼓使うための方法があれば教えてほしい!」

 

←そんな太鼓の寿命についてお答えします。

先日のブログの記事で長胴太鼓の各部位の名称ついて、ご紹介させていただきました。今日の記事には部位の名称が、さまざま出てきますので、もしわからない部分がありましたら前ブログを参考にご覧いただけると幸いです。

 

太鼓の胴には寿命はありません、一生ものです。

和太鼓の胴は、比較的木材の中でも、硬質な樹種を使用していますので日常の使用で磨耗することはほとんどありません。太鼓の胴に関しては、”寿命は無いに等しい”とお考え頂いても大丈夫です。

 

ただし、胴を激しくバチで打ったり、親子の世代レベルで長い期間に使用していると胴の割れや欠けなどが発生するかもしれません。ですがご安心下さい、木製なので補修・修理が可能です。

 

 

太鼓の皮は定期的に張り替えする消耗品です。

残念ながら、太鼓の皮部分には寿命があります。

何を太鼓の寿命と定義するかによりますが、「太鼓の皮に穴が空いてしまったケース」、「緩んでしまい音がして鳴りにくくなったケース」のいずれかが、太鼓の皮の寿命と言われる状態だと思います。

太鼓に穴が空いて寿命を迎えるパターン

太鼓の皮は牛の皮でできていますので、いずれは磨耗してへたってしまいます。自然に元の張りまで戻ることはありません。湿度が低い冬の時期や、日光などが当たって乾燥すると張りが強くなることもありますが、また湿度が戻ると太鼓の皮は元の張りに戻ります。そして、太鼓の宿命ですが、叩いているうちに少しずつ少しずつですが、表面がバチとの接触でこすれたり、チビってしまい最後には穴が空いて寿命を迎えるパターンです。

長胴の場合は、鋲で留めている部分からや、締め太鼓であれば縫い目の部分から避けてしまうこともあります。

私の所属しているチームは太鼓の皮にダメージが少ないように太鼓のバチ先は、少し丸みを掛けて、角を落としています。

丸みをつけすぎると太鼓の音が丸くなってしまいハッキリしない音になり、角があると太鼓の音にメリハリが付き、クリアに聞こえる傾向にあります。

角があるとその分太鼓の寿命にも影響しますので、絶妙なバランスを狙って注文時に、バチ先をオーダーしています。

 

太鼓の皮が緩んでしまって寿命を迎えるパターン

比較的長い期間使っていた太鼓にあるケースです。すごい張力で張られていた太鼓の皮も長年の利用により皮が伸び、緩んでいきます。

なかには保湿クリームや乳液、お酒などをつけると良いと言うこともありますが、結果的には皮がふやけてしまうことも。中に含まれる油分などで劣化を早めてしまう原因になるのでNGです。

特に、何もせず、正しい保管法で利用するのが寿命を全うさせる最善の方法です。

 

太鼓の寿命を伸ばす為に重要なポイント

太鼓の寿命を伸ばすには4つのポイントがあります。

  • 「決して、太鼓は雨・水に濡らさない」
  • 「運搬はケース・カバー入れて保護」
  • 「保管は調湿・調温された室内で」
  • 「太鼓は演奏も運搬も大切に扱う」

の4つです。

「決して、太鼓は雨・水に濡らさない」

太鼓の皮は、水濡れに弱い部分です。

濡れることで皮が水分を含み、柔らかくなり緩くなります。緩くなると、太鼓としての響く音が出にくくなります。

万が一、演奏中にふいの雨に降られたりしてしまって濡れてしまったら一刻も早く拭き取り、ドライヤーや送風機などで水分をいち早く抜き取る事が重要です。残念ですが、屋外で雨天時の演奏は所属している私のチームでは断念することになります。

「運搬はケース・カバー入れて保護」

太鼓面を保護する意味もありますが、万が一の落下時に破損を防ぎます。

どれだけ気をつけていても運搬時にはキズや打痕のリスクが伴います。皮に比べ胴は丈夫でも重量がある楽器なので、落下時のダメージは相当なものです。

持ち運びやすさ、リスクを軽減するためには太鼓にカバーが必須です。当たり前ですが、胴をカバー・ケースで守ることで太鼓の寿命を守ることにもつながります。

「保管は調湿・調温された室内で」

前述のブログでもありましたが、太鼓は湿度や急激な温度変化に弱いです。

湿度が高ければ、皮が吸湿し緩くなりやすくなります。できれば保管は調湿・調温された室内が望ましいです。

冬場は特に寒い外からなどの暖かい部屋から移動するときに結露が発生します。すぐに通気などで対応出来れば良いのですが、湿ったカバーのまま放置しておくと太鼓の寿命にも影響する場合がありますので、ご留意ください。

「太鼓は演奏も運搬も大切に扱う」

これが一番重要です。演奏の時も運搬の時も、和太鼓は大切に扱うように指導・心がけるようにしてください。

「地べたに鼓面をそのまま付ける」「裸のまま引きずる」など。。。太鼓が傷む原因になります。

太鼓はバイオリンなどに比べ、大きくて頑丈な楽器ですが、だからと言って壊れないわけではありません。楽器の扱いが雑だときっと、パフォーマンスも雑な演奏になっているのではないでしょうか。

 

この記事を見て、太鼓を正しく打ち鳴らして、正しく扱えるようになってくれる方が一人でも増えてくれるとうれしく思います。

 

(この記事のまとめ)

  1. 太鼓の胴には寿命はありません、一生ものです。
  2. 太鼓の皮は定期的に張り替えする消耗品です。
  3. 太鼓の寿命を伸ばす為に重要なポイント